小松秀樹『医療崩壊』

この本で筆者が一番訴えたいことは「医療は万能でもなければ100%安全な代物でもない、死は誰にでもやってくるという認識を、警察関係者や法律家、政治家やジャーナリストには特に持っていてもらいたい」ということに尽きるのではないかと思います。以前紹介した「まん延するニセ科学」で言われていたことにも通じるものがあります。格差社会と医療崩壊が行くところまで行った先にどんな医療が待っているのかについても触れているので、知りたい方はご一読下さい。ひとつネタバレをしておくと「受診する医療機関を自由に選べな」くなります。
医療関係者以外、特に警察関係、法律家志望、メディア志望、官僚志望の方などには特にオススメです。