つぶやきば@はてなブログ(跡地)

こちらのURLに移転いたしました。http://ushigen.hatenadiary.jp/

 「エヴァvsハルヒ」議論が熱いようです。個人的には優劣決めなくてもいいじゃんと思ってしまうのですが…。そういやエヴァというアニメはオタクに対して「現実に帰れ」とシメたアニメである、ということがよく語られるのですが、当時の私(15、16)はエヴァからそんなメッセージを読み取ることができませんでした(そのようなメッセージを受け取れるほどアニメに対してのリテラシー能力が付いていなかった、というべきかもしれませんね)。

 鹿児島でエヴァが放映されたのは、テレ東の放映から半年以上遅れてからです。当時の私がアニメに関する情報を手に入れようと思ったら「アニメージュ」なんかを立ち読みするくらいしか手段がなかったのですが、それだけでも「エヴァ」というアニメには、私がそれまでに見てきたアニメとは全く違った雰囲気をビシビシ感じていました。程なく鹿児島でも本放映が始まり、毎週毎週放映を楽しみにしていました。映画は奇跡的に2本とも全国上映と同じスケジュールだったので見に行きました。
 2本目の映画を見た後、何とも釈然としない気持ちで映画館を出ましたが憤りとか絶望とか、そんなものは一切感じませんでした。アスカの首を絞めるシンジの気持ちがこれっぽっちも理解できませんでしたが(今でもよく分かりません)、まぁこういう終わり方もありなんだなぁ…と感じたものです。また、学術用語を駆使してエヴァを解説する本が沢山出たことで「エヴァを楽しむには学が必要なんだ」と考えてしまったので謎追いに対する興味関心は一切薄れました。小難しいことを言い出して優越感に浸っている人間に対して「わたくしにはそういう難しいことはわかりません…」という、林家こん平メソッドを編み出したのはこの頃です(今でも使います)。

 エヴァというアニメはオタク第3世代を代表する作品であると言われますが、世代的には80年代でもその「祭り」に乗ることの出来なかった身としては、「エヴァ」はオタク第2世代を締めくくる作品だったのではないかと思わずにはいられません。私は純粋に「娯楽」としてエヴァを楽しんみ、激怒もしなければコンプレックスを刺激されたとも感じなかったのですが、もし私が「ハルヒはエヴァより上!」と仮に言ってしまったら、シロクマさんはそんな私をどう評価されるのでしょうか。