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ヴェルディ問題について 渡辺 恒雄

読売新聞社が持っているヴェルディ川崎の株を日本テレビ放送網に譲渡するという報道が、本日、行われました。この件について読売新聞社はまだ役員会を開いていませんが、来週のJリーグ理事会に報告ができるよう、準備を進めています。

以下、ヴェルディからの撤退を決断するに至った私の考えを説明します。

Jリーグは今年、6シーズン目を迎えましたが、所属する18チームのすべてがばく大な赤字に苦しんでいる状態です。これは、地域密着主義という理念ばかりを先行させ、企業が本気で支援できるような環境作りを一切怠ってきた、川淵チェアマンの誤ったリーグ運営の結果であります。

私はこの6年、事あるごとに川淵チェアマンの方針を批判し、リーグの改革を訴えてきました。このような批判は、各クラブの親会社に共通したものであったはずです。

しかし、川淵チェアマンはそうした声に一切耳を貸さず、各クラブを支える親会社の苦しい状況を見て見ぬふりをして極めて独断的なリーグ運営を続けてきました。その結果、チーム数だけは増え、観客動員数は激減してしまいました。

ヴェルディの場合、初年度から赤字で、とくにこの2年は激増、昨年度の赤字はついに26億円にも達しました。それを、出資している読売新聞社と日本テレビ、よみうりランドが補てんして、何とかチームを存続させてきたというのが実情であります。そして、こうした事情は、ヴェルディ以外の17チームも全く同じです。このままでは、第2のフリューゲルスが出ることは必至であり、Jリーグ自体も、存続の危機にひんすることでありましょう。

川淵チェアマンにリーグ改革への真摯(しんし)な取り組みが見られない以上、ヴェルディの支援をこのまま続けるのは、私企業の新聞社として、もはや限界であります。そうした中で、私は、日本テレビの氏家社長に株の譲り渡しを持ちかけました。テレビ界は多チャンネル時代を迎えており、氏家社長はこの話を快く引き受けてくれました。

最後に、川淵チェアマンが今後は各クラブの声に謙虚に耳を傾け、リーグ規約の改正にも大胆に取り組むよう、Jリーグ全チームのために要望いたします。



とあるサイトで見かけて「おいおい、「私企業の新聞社」の社長がこんな文章書くのかよ」と驚いて検索かけたら産経Webに全文掲載されてました。インターネットって素晴らしいですね。この人に今わの際までしゃぶり尽くされるプロ野球って一体何なのでしょうか。