つぶやきば@はてなブログ(跡地)

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読んだもの

冲方丁『マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust - 排気』

本に挟まれてあった広告に「伝説のカジノシーン」というキャッチコピーが書いてありましたが、その看板に偽りはありません。作者がどれだけカジノに造詣があるのか知らないんですが、ただ「好き!」というだけでは書けない代物です。プロというのは凄いもので…

竹宮ゆゆこ『とらドラ・スピンオフ!』

愉快な「耳をすませば」、といった感じのお話でした。『トラどら5!』の発売が待ち遠しいですね。

えのきどいちろう『サッカー茶柱観測所』

面白いことは間違いないのですが、個人的には後藤勝氏や小田嶋隆氏のような、基本的にはクラブ愛をむき出しにしていて、客観的に振舞おうとしても主観が漏れ出している文章が好みなんで、ファイターズのことを書いているえのきど氏の文章を読んでみたいなと…

町山智浩&柳下毅一郎『映画欠席裁判3』

この単行本を以ってFBBは一時活動停止だそうで。残念だなぁ…。定期購読はしなくなりましたが、これだけは毎回立ち読みしていたのに。ガース大先生のblogに期待。

マンガ3冊

カラスヤサトシ『カラスヤサトシ2』(講談社) 一色登希彦『日本沈没』6巻(小学館) 若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』3巻(白泉社) 『日本沈没 -2006-』はいい評判があまり聞こえてこないのですが、マンガ版の方はどうなんでしょうね。個人的には大…

虚淵玄『Fate/Zero Vol.2 王たちの狂宴』(TYPE-MOON BOOKS)

ランサーが不憫でなりません。そして、ただひたすらにライダーが魅力的です(第5次聖杯戦争時のライダーとは正反対の意味で)。結末が決まっているにも拘らず、ここまで魅力的なキャラクターを創作してくるというのは罪深いものですね。

夢枕獏『神々の山嶺』上・下(集英社文庫)

友人から数年に渡り「読め」と言われていた一冊ですが、数年間薦めるだけあってクオリティは相当高かったです。最近更新が滞っていた理由の1つはこれを読んでいたからだったりします。 山に挑む時の描写を読んで画が想像できるかと言われれば、こちとら山の…

冲方丁『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion 燃焼』

盛り上がってきたところで次巻に続く、といった感じですね。早く続き買わなくちゃいけませんね。

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』(講談社新書)

筆者の主張は「批評とは「その作品がどのようにして生まれ、どのような形で享受されているのかを読み解くもの」であってそれ以上でもそれ以下でもない」ということなのかと思って著者のblogを覗いたらこんな文章がありました。 「批評」というと、聞き慣れな…

石田雄太『屈辱と歓喜と真実と』(ぴあ)

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表の舞台裏を書いたノンフィクションです。2007年度のミズノスポーツライター賞の有力候補、と大見得を切っておきましょう。 この本のテーマは「王ジャパンに存在した溝」です。「レギュラーと控え」「若手…

山本七平『日本はなぜ敗れるのか -敗因21ヵ条』

旧日本軍の行動と西南戦争における薩軍の行動との類似点が第8章に記されているのですが、これを読むと西郷隆盛を手放しに英雄扱いできなくなること請け合いです。年配の鹿児島県人は必読。まあ私の場合は祖父も父も「西郷は英雄なんかじゃない」と口を揃えて…

竹宮ゆゆこ『とらドラ3!』『とらドラ4!』(電撃文庫)

「ポジティブ賑やかしキャラ」が苦手な私ではありますが、現段階でのランキングは「みのりん>大河>亜美」です。ツンデレキャラよりも順位が上に来ているなんていつ以来でしょうかw 早く続きが読みたいです。いつ出るのでしょうか。

竹宮ゆゆこ『とらドラ2!』(電撃文庫)

あとがきの「じゃあ相撲で決着つけようぜ!?」という一文を読んで、たけゆゆ先生が馬鹿力リスナーだったのかが大変気になりました。本編については「学園」「現実」「恋愛もの」という「エンタメ読んで鬱になる私的三種の神器」が揃っているにも拘らず楽しく…

虚淵玄『Fate/Zero』(TYPE-MOON BOOKS)

「うろぶち げん」と読むのだそうで。奈須氏の書き下ろしではなかったので最初は敬遠しておりましたが、変な評判を聞くこともなかったので購入に踏み切りました。読後の感想は大いなる期待を込めて「早く2巻読みたい」に尽きます。 あと巻頭のカラーページに…

木村元彦『蹴る群れ』(講談社)

「その人生と国の歴史がシンクロした稀有なフットボーラー」達を取材した一冊。個人的にはこの本でイルハンの半生を初めて知りました(「端正な顔立ちであること」に商品価値を置くシステムとそれに乗って盛り上がる輩が、フットボールにおいて「百害あって…

伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』(新潮社)

この本を読む前に『ラッシュライフ』『重力ピエロ』を読んでおくことが必須条件です。短編が4つという構成ですが、「透明ポーラーベア」と同じ位のクオリティを期待していると肩透かしを食らいます。伊坂幸太郎作品の「ファンディスク」という位置付けくらい…

菊池正俊『外国人投資家』(洋泉社新書)

「外資=ハゲタカ=悪」みたいなイメージしか持っていない人は早急に押さえておくべき一冊ではないかと思います。あとがきにあった「日本の株式市場の外国人保有比率は26%」「東証一部の売買シェアで4割〜5割を占める」という文が「もはや(外国人投資家から…

竹宮ゆゆこ『とらドラ!』

これを読んだ人の10人に8人は、大河の台詞を読む時に脳内から釘宮理恵ボイスが聞こえてくるんだろうなぁ…と思いました。次巻購入決定。

小田嶋隆『サッカーの上の雲』

サッカー観戦が日常となっている方はニヤニヤしながら、サッカー観戦にのめりこんで日が浅い私のような者にとっては小田嶋氏による面白おかしい昔語りを聞いているような感覚で楽しめる本です。「レッズサポ」ということで、レッズマンセーが滲み出る文体に…

<a href="asin:4062836092">奈須きのこ『DDD 1』</a>

表紙の子を飽きるまで眺め、萌え狂った後に読み進めるのが吉。 まあそれはともかく、活字オンリーの奈須作品に触れるのがこの作品がファーストコンタクトとなったのですが大変楽しめる作品でした。奈須氏はキャラクターに名言を吐かせるのが上手いですね。 …

米澤穂信『春季限定いちごタルト事件』『夏季限定トロピカルパフェ事件』

内容は軽いですが「つまらない」とは口が裂けても言えません。早く続きが読みたいです。 蛇足。「小佐内さんに追い詰められたい」と思った私は色んな意味で終わってます。 蛇足の蛇足。勿論二次元においての話です。

小松秀樹『医療崩壊』

この本で筆者が一番訴えたいことは「医療は万能でもなければ100%安全な代物でもない、死は誰にでもやってくるという認識を、警察関係者や法律家、政治家やジャーナリストには特に持っていてもらいたい」ということに尽きるのではないかと思います。以前紹介…

2007年読み初めは『喪男の哲学史』でした

本田透『喪男の哲学史』 国分寺の紀伊国屋書店には哲学コーナーに置かれていました。 相変わらず濃い内容ですが、自身が「喪男のカリスマ」として祭り上げられることをきっぱりと拒否した一冊と言えるかもしれません(言い過ぎかもしれませんが…)。 木尾士…

古川日出男『アラビアの夜の種族』

今年読んだ本の中からNo.1を挙げろと言われれば間違いなくこれを挙げます(2位グループには『ベルカ、吠えないのか?』『オシムの言葉』『悪者見参』『涼宮ハルヒの消失』『十角館の殺人』等)。この本をず〜っと推していた友人がいるのですが、彼には本当に…

『9条どうでしょう』

書き手が書き手なので文体に癖はありますが、改憲派にも護憲派にも違和感を感じる人にとっては面白く読めると思います。これを読んでいたせいで、絶望先生の5巻が未だ手付かずです。

『げんしけん』8巻

笹荻の話は途中から「ファンタジー」以外の感想を抱けなくなったので所感は特にありませんが、作品のクオリティが低い、というわけではありません。 それよりも四コマで笹原に鼻で笑われ、それとは何の関係もなく何とかオルタナティブを徹夜でプレイしていた…

沢木耕太郎「深夜特急5」 沢木耕太郎「深夜特急6」

平野耕太『HELLSING』(8) セイバーさんは俺のものです。呼び捨てしてる時点で失格です。敬意が足りません。次巻のキャラクター紹介で山守の扱いはどうなるのでしょうか。

深夜特急(3) インド・ネパール 文庫版、ようやく折り返し地点。

沢木耕太郎『深夜特急(2)マレー半島・シンガポール』 この巻を読むとバンコクに行く気がしなくなります。